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オーストラリアと日本 - 働き方の違いについて考える -

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シマッツ

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私は現在、オーストラリアのブリスベンという街に住みながら、日本に所在する会社(このOMOSAN Blogを運営する株式会社イノベーター・ジャパン)に、ウェブデザイナーとしてフルリモートで勤務しています。

コロナ禍を経て、世の中も、人々の考え方も、働き方も、大きく変化しましたが、今から10年、20年前、このような働き方ができる時代が来るなんて、私たちは想像もしていませんでした。

生活の半分以上を占める「働く」という事。

コロナ禍を経て、さらに変化していく働き方。

今回は、オーストラリアで見聞きした働き方と、日本での働き方の違いについて、書いてみようと思います。

オーストラリアも、やはりリモート

オーストラリアやニュージーランドは、水際対策や検疫を非常に厳しく行っており、世界でもコロナ対策を成功させた国々の一つではないかと思います。

 この記事を書いているのは2021年5月ですが、日々の感染者はごく少なく、そのため、街中でもマスクをしている人を見かけることはほとんどありません。

しかし、その様な状況下でも、多くの人がリモートワークを行っているのが現状です。

私の夫はオーストラリアの企業のIT部門で働いていますが、週3日ほどはリモートで自宅から勤務しています。

一緒に暮らす義母は会計の仕事をしていますが、やはり週3日ほどはリモート。そして、州政府で働く義姉も、一週間のうち数日はリモートで勤務しています。

夫も私も同じ空間で仕事をしているので、日々、働き方の違いを目の当たりにします。

例えば夫は、就労時間中に急にパン作りを始めたり、ジムへ行ったり、合間にオンラインコースの勉強をしたりと、こちらから見ると、かなりゆる〜く仕事をしているように見えます。

義母も、リモートで働く日は、特に会社に報告する事もなく好きな時間を選んで仕事をし、合間に家事を行っている様です。

 また、義母も義姉も夫も、日報を書く事はなく、タイムカードの打刻もないそうです。「日本では、大体の会社で日報を書くよ」と伝えると、三人とも「マイクロマネジメントは良くないと思う」と口を揃えて言っていました。

(ちなみに、以前コンサルティング会社で働いた経験のある義姉によると、時間で請求料が変わるコンサルティング会社では、15分単位で日報を書いていたとの事。なので、オーストラリアにも日報を書く会社はあるようです)

日報が「マイクロマネジメント」になるかどうかはわかりませんが、オーストラリアで働く人々の感覚からすると、そう思えるのかもしれません。

タイムカードを押したり、日報を書いたりと、例えリモートワークでも会社に出勤するのと変わらない体制を維持している日本の視点から見ると、オーストラリアの働き方は「そんなにのんびりと仕事をしていて、経済は回るのか?」と、思えてしまいます。しかし、オーストラリア側からの視点で見ると、「やる事をやって、結果を出せればOK!」ということのようです。

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家庭が先か、仕事が先か

働き方に対する考え方も、私たち日本人とオーストラリアの人々とでは異なります。

日本では「一生懸命働いて、いい暮らしをする」「たくさん稼いで、家族を幸せにする」という、戦後の日本で根付いた考え方が、未だ人々の価値観の根底にあるように思えます。

一方、オーストラリアや欧米では「人生を楽しむために仕事をする」「仕事よりも家族が最優先」という考え方が一般的なようです。

そして、この意識の違いはそれぞれ、環境やお金の使い方にも影響しています。

例えば、日本はどこへ行っても物が溢れています。コンビニや薬局もそこら中にあり、お菓子や化粧品など、おびただしいほどの種類があります。比べて、オーストラリアや、ヨーロッパは店の数も少なく、商品の種類も少なめです。

また、日本の家庭には物が多く、オーストラリアやヨーロッパの家は物が少ない傾向にあります。私の夫はクロアチア系のニュージーランド人ですが、普段からお金はあまり使わず、旅行や、記念日の外食、家族で過ごす時間などにお金をかけています。

人口の多寡や、民族の性質も関係しているとは思いますが、それぞれの働き方には、こういった考え方の違いも反映されているのでしょう。

「人生を楽しむため」の働き方とは?

ある時、夫がこんな事を言いました。

「いずれは週4で働いて、もっと自分の人生の時間を持てるようにしたい」

これを聞いた時は驚きましたが、オーストラリアではたとえ社員でも、昇給を望まない代わりに、週4日間だけ働く人が多くいるそうです。

最初は「何を言い出すんだ…!?」と、思いましたが、我が家のブレッドウィナー(※一家の稼ぎ手という意味の英語)である夫にだって、もちろん人生を楽しむ権利はあるのです。

州政府の機関で働く義姉は、年間20日ある有給を時間で分割し、例えば「木曜日の午後は有給を一時間使い、一時間早めに仕事を終え、その分を大学の勉強にあてる」といった働き方をしています。

オーストラリアでは、この様に、自分の働く時間や給料を会社側と交渉して決めるそうです。

なるほど、「人生を楽しむため」の、個々に合った働き方をデザインできるシステムが、そこにはちゃんと用意されているのです。

良い悪いは、ない

日本人は勤勉です。

海外で生活をしているとそう感じる事が多々あります。

接客から役所の対応一つとっても、細かい部分に真面目な国民性が現れていると思います。

そんな日本人の働きぶりは海外でも評価が高く、オーストラリアや欧米の企業では日本人を雇用して仕事を管理させるケースも多いそうです。

オーストラリアの人々の自由な働き方は魅力がありますが、私たちの働き方は、日本人の気質に合った働き方なのでしょう。

しかし、コロナ禍を経て、それが今、いよいよ本格的に変わる時が来ているのかもしれません。

「ミニマリスト」や「ノマドワーカー」、そして都心を離れる人が増えつつある昨今、「一生懸命働いて、いい暮らしをする。」という戦後に根付いた意識は、少しずつ薄れつつあるのかもしれません。

日本とオーストラリア、これから更に変化していくであろう働き方を楽しみに体験して行こうと思います。

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